北小河原

豊宮神社

須坂市豊洲小学校の横にある「豊宮神社」は諏訪社であり「建御名方神<タケミナカタノカミ>」を古くから祀る神社です。

昔は「諏訪社」と呼ばれていたそうですが、明治8年に「豊宮神社」と改称したのです。

長禄2年(1458)に、このあたりを治めていた須田氏の代官「米持氏」の名前で「須田小島」として「諏訪御符札の古書」に残されています。(須田氏が治めている小島地区の諏訪神社という意味だと思われます)

しかし豊宮神社に残されていた古書は寛保2年(1742)の洪水によって紛失してしまい、実際の由緒などについて詳しいことはわからないのです。

現在の拝殿は慶応4年(1868)に建立、棟梁は飯田村(現小布施町)の本間新作と伝えられています。
鳥居については昭和62年の再建の際に調べたところ、嘉永7年(1854)に棟梁「亀原和太四郎 嘉博」によって建立されたとわかりました。

「亀原和太四郎 嘉博」は三代亀原和太四郎で嘉永7年というと55歳の時の作品です。



この「豊宮神社」は夜燈、狛犬、神輿、拝殿周囲の板戸などは多額な氏子寄進奉納によってまかなわれています。そうしたことから地元住民より深い信仰を集めていることが伺える神社なのです。




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